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2024.04.05

屋根の形は三角屋根だけじゃない?屋根の形状をご紹介!

家屋における屋根の重要性

屋根は住宅の印象を左右する重要な部分です。形状や屋根材による見た目や費用などに注目してしまいがちですが、本来は風や雨、日差しから住宅を守る重要な役割を担っています。

屋根の形や素材は雨漏りのしにくさや熱の伝わりやすさに影響を及ぼします。そのため、見た目も大切ですが雨漏りがしにくい屋根の形状も大切になってきます。

屋根の基本構造

屋根は様々な部材や部位によって構成されています。

以下のような構造によって成り立っています。

  • ・梁(はり):建物に水平に配置する柱と柱の間に渡される部材です。
  • ・棟木(むなぎ):屋根の一番高い位置にある屋根を作るために取り付けられる部材です。
  • ・母屋(もや):棟木と平行に配され垂木を支える部材です。
  • ・垂木(たるき):家の屋根に傾斜をつける木材のことです。
  • ・野地板(のじいた):垂木の上に設置される屋根材の下地となる板のことです。
  • ・防水紙(ルーフィング):野地板の上部に設置する雨漏りを防ぐ防水シートのことです。
  • ・屋根材:瓦やスレートなど屋根の外観を決める部分です。
  • ・棟(むね):2つの屋根面が重なる山頂部分(頂点部分)のことです。

屋根の基本構造についての詳細はこちらの記事をご参照ください。

▶️屋根はどのようにできている?基本構造をご紹介!

 

屋根の形による種類と特徴

切妻屋根(きりづまやね)

切妻屋根はとても一般的な屋根です。よく漫画などの屋根の描写で出てくるような「三角の屋根」が切妻屋根です。

特徴は構造がとてもシンプルで比較的安価に施工できる点です。和風・洋風のどちらにも合うこともメリットの1つです。

メンテナンスも屋根同士のつなぎめが1つしかないため雨漏りのしにくさもあります。

デメリットとしては構造的にシンプルがゆえに個性が出しづらい点があったり、妻側(屋根がなく三角に見える部分)が雨や直射日光の影響を受けやすいことがあります。

寄棟屋根(よせむねやね)

寄棟屋根は中央にある大棟(棟のうち最も高い位置にある棟)から四方に屋根面が分かれています。切妻屋根と形状は似ていますが名前の通り屋根を寄せることにより傾斜面が短くなっています。切妻屋根と比べると外壁面積が減るため耐風性が高まります。そのため、外壁の劣化を抑制でき、住宅を長持ちさせることができるのがメリットです。雨を四方に流せることももう1つのメリットになります。

デメリットとしては屋根裏が狭くなってしまうため通気性があまり良くないことと切妻屋根と比べてつなぎ目が多くなるので雨漏り発生のリスクが上がります。また、太陽光発電をする際に面積を確保しにくくなる可能性もあります。

片流れ屋根(かたながれやね)

片流れ屋根は片方にだけ傾斜面がある形状の屋根です。切妻屋根を半分にしたような屋根になります。建物の高さを規制したルールである傾斜制限にも対応可能で見た目がスタイリッシュな点が人気です。

小さな敷地にも使うことができ、新築時の工事費用も安く済む傾向があります。

一方で雨や雪が片側に集中するため雨樋に負荷がかかりやすい点もあります。また、屋根がないほうの外壁は雨や直射日光の影響を受けやすいことがデメリットとして挙げられます。

方形屋根(ほうぎょうやね)

方形屋根の形状は寄棟屋根に近く傾斜面が屋根の頂点の1点に集まっていることが特徴です。真上から見ると正方形の形をしています。そのため、屋根内部の構造を頑丈にしやすく風圧や地震に対して強い作りにできます。

他の屋根形状と比べて屋根の傾きが均一のため四方に雨や風を分散させることができ雨樋の負荷も軽減できます。また四方に軒があるため雨風や日差しから外壁を守りやすく外壁の劣化も抑えられます。

しかし、つなぎ目が多い分、切妻屋根と比べて建設費が高くなる傾向にあります。他のつなぎ目の多い屋根の形状と同様に繋ぎ目部分から雨漏りのリスクは上がります。また、太陽光パネルの設置も制限されることがあります。

陸屋根(りくやね・ろくやね)

平らな屋根で平屋根(ひらやね)とも呼ばれます。見た目がすっきりしていて雪がよく降る地域では落雪事故を防止する目的で陸屋根を採用するケースもあります。平らなため屋上を活用することができます。

屋根傾斜が小さく水が流れないため、水溜まりができ雨漏りの可能性は高くなります。屋根裏も狭くなり通気性が良くないこともデメリットとして挙げられます。メンテナンスも定期的な防水塗装が必要になってきます。

入母屋屋根(いりもややね)

寄棟屋根の形状に切妻屋根を被せたような形状です。昔ながらのイメージが強く、古くどっしりとした印象になります。切妻部分に「矢切」と呼ばれる壁があり窓をつけることも可能です。切妻屋根と寄棟屋根の構造なので造りは複雑になります。よって、材料費や施工費が高くなる傾向があります。

屋根裏の通気性が良いことがメリットとして挙げられます。しかし、寄棟と切妻が合わさる箇所から雨漏りするリスクがありますので定期的なメンテナンスが必要です。

まとめ

屋根には様々な形状があり、メリット・デメリットも異なってきます。同時に負担のかかる部位や雨漏りのリスクも変わってきます。

私たち和田商店は明治21年(1888年)から松阪市の皆さまに支えられながら、130年以上続く歴史や先人達から紡いできた技術と経験があります。

屋根で気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

 

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