← 一覧へ戻る

2024.04.11

屋根が緑に変色?コケが発生する原因とは

緑のコケや藻は屋根の劣化を促進するのか

普段の私生活ではあまりよく見ることがない屋根の表面ですが遠くから見てみると、表面が緑がかかっていたりすることがあります。それはコケや藻(も)が屋根表面に発生しているためです。

屋根にコケや藻が生えてしまうのは珍しいことではありません。確かに見栄え的には緑がかっていて美観的には良くありません。しかし、表面の着色程度であれば実害がない可能性が高いです。ここから草が生え始めて根が屋根内部に侵入していくと、建材を破損させて雨漏りにつながりますので、その前に抜き去っておく必要があります。

特にスレート屋根では緑がかった見栄えの屋根になっている傾向が顕著にあり、コケが大量に発生していることも珍しいものではありません。環境によっては何度も繰り返されてしまうので諦めてしまっている方も多いかと思います。

屋根のコケ・藻を放置すると

上述の通り屋根にコケ・藻が生えていてもすぐに屋根材に悪影響が出るわけではありません。

しかし、コケ・藻をずっと放置すると様々な弊害が発生します。コケが生えている部分の水はけが悪くなり、さらにコケ自体が水分を溜めやすいため屋根材が常に湿った状態となります。

湿気は屋根の大敵でもあります。屋根材の変色や防水性の低下を引き起こす可能性があります。またコケにせき止められた雨水がうまく捌けずに屋根から侵入すると雨漏りの原因になることもあります。

コケ・藻の生える場所とは

コケの生えやすい場所

植物は基本的にどんなものでもある程度の日光を必要とします。上述の通りある程度の築年数が経過したスレート屋根は発生率が高く、大抵のスレート(カラーベスト・コロニアル)屋根では緑がかったコケが見られます。また、日当たりの悪い地面や水切れの悪い基礎部分に生えていることも多いです。

屋根別ではスレート(カラーベスト・コロニアル)屋根、水切れが悪くなったセメント瓦の屋根などで生えることがあります。粘土瓦の屋根でも日当たりが悪い場所に土地などが堆積するとそこに繁殖することがあります。

藻の生えやすい場所

建物の外壁に発生することが多く、窯業系サイディングやモルタル壁、コンクリートの部分でよく見受けられます。道端のガードレールの緑色の汚れは一見カビやコケに見受けられますが藻であることがほとんどです。乾きが悪いベランダやバルコニーの床や排水路などにも発生します。屋根ではコケと同様にスレート(カラーベスト・コロニアル)屋根、水切れが悪くなったセメント瓦の屋根などがあります。また雨樋の裏側の緑になっている部分は藻であることが多いです。

最初は薄っすらと生えており藻が透けて外壁が見えます。ある程度、生育していくと藻の密度が濃くなり緑色が濃くなっていきます。

屋根にコケ・藻が生える原因

コケや藻類は植物の一種であるため光合成をして成長し繁殖します。屋根はそれに最適な場所となります。特に雨が降ったり止んだりを繰り返す梅雨の時期は適度に水分が存在し続け繁殖するには絶好の場所となります。

直射日光ではなく光合成に必要なだけの日光が当たり、風通しの悪い北側や西側の屋根はコケが発生しやすい場所と言えるでしょう。また同様に1日中、日が当たりにくい下屋根に生えることも多いです。

他には塗膜が劣化して防水効果が薄くなっていることが考えられます。防水効果が悪くなると水切れが悪くなり屋根材が水分を吸収してしまいコケが生えやすくなります。

コケや藻類は胞子によって増殖します。塗装が劣化し表面がザラザラしたした状態の屋根材にはコケの胞子がつきやすくコケが定着しやすいです。

屋根のコケの対処法

屋根のコケを除去するには高圧洗浄が一般的です。しかし、上記の通り表面上にコケ・藻が見受けられる状況ですと実害はありません。その後に塗装メンテナンスなどを行わないのであればコケを除去する必要はありません。

屋根に生えたコケをご自身で除去しようとするのは危険が伴うのでやめてください。高所作業となることと屋根で水を使うことになるので滑落リスクが高いです。さらに、コケが生えている屋根が通常の屋根よりも滑りやすいためさらに危険になります。

また雨漏りが起きている場合での高圧洗浄もNGです。コケを除去するために行う高圧洗浄は水流の勢いで汚れを洗い流します。雨漏りがある際はコケの除去や塗装メンテナンスでは直らないので屋根の補修を行いましょう。

屋根材が塗装メンテナンスを行えればコケを発生しにくくする塗料で塗装することがオススメです。

塗装メンテナンスをしない瓦などは撥水剤を瓦表面に塗布したり、水上側に銅製の板金を設置することでコケを生えにくくすることができます。

まとめ

屋根の上に気になる緑がかったコケの発生原因と対処法を紹介させていただきました。高所での作業となるので気になる方は決してご自身で除去しようとなさらず信頼できる業者にお問い合わせください。

私たち和田商店は明治21年(1888年)から松阪市の皆さまに支えられながら、130年以上続く歴史や先人達から紡いできた技術と経験があります。

屋根は365日休みなく家を守る大事な部分です。屋根の問題が複雑化する前にお気軽にご相談ください。

 

▼対応エリア
津市・松阪市・伊勢市・鈴鹿市

上記エリアを中心に三重県全域の下記を対応しています。
桑名市・いなべ市・木曽岬町・東員町・菰野町・朝日町・川越町・鈴鹿市・亀山市・多気町・明和町・大台町・鳥羽市・志摩市・玉城町・度会町・大紀町・南伊勢町・伊賀市・名張市・尾鷲市・紀北町・熊野市・御浜町・紀宝町

← 一覧へ戻る