屋根のこと

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WHAT'S ROOF

屋根の種類

普段あまり気にしたことがない屋根だからこそ、多忙な新築時や急な屋根トラブルに見舞われた時、業者に勧められるがままに屋根の種類を決めてしまうことはよくあることです。
しかし、屋根には実にたくさんの種類があり、「形」や「素材」の組み合わせによってバリエーションは無数に増えていきます。それぞれに特徴があり、家主様にご満足いただける屋根を選ぶためには、ご要望を丁寧にヒアリングして多種多様な選択肢から最適な屋根を提案することが必要不可欠です。

当社では、創業以来取り扱っている瓦をはじめ、スレート、各種金属屋根など幅広い屋根に対応する技術・経験を培ってまいりました。

ここでは、屋根を選ぶ際に特に注目すべき、「価格」「デザイン」「耐用年数」の3つのポイントを中心に代表的な屋根の特徴を紹介していきます。

屋根のこと

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スレート(コロニアル)

屋根のこと

金属屋根

瓦の特徴

瓦の魅力は、そのデザイン性の高さと耐用年数の長さにあると言えます。日本家屋はもちろん、洋風建築にも古くから使われている歴史ある伝統工芸品です。
瓦の種類は、陶器瓦・いぶし瓦といった粘土瓦と、セメント瓦に大別できます。ただ、セメント瓦は近年使われなくなってきているのが現状です。陶器瓦といぶし瓦では仕上げ方に違いがあり、「色褪せせず鮮やかな状態が保てる陶器瓦」と「あえて色むらが出ることが味になるいぶし瓦」といった特徴の違いにつながります。

  • 陶器瓦・いぶし瓦のメリットは、
  • ①耐用年数が長い
  • ②デザイン性が高い
  • ③断熱性が高い
  • ④防音性が高い
  • ⑤結露に強い(結露しにくい)
  • ⑥塗装が不要
  • ⑦汎用性の高さ(現在使用している瓦が廃番になっても他製品による代用が可能)
  • といった点が挙げられます。

耐用年数は、
陶器瓦・いぶし瓦=60年前後
となります。
※環境によって異なります。

工事価格は、
陶器瓦・いぶし瓦=7,000〜12,000円/1㎡ となります。
※工事内容や屋根の大きさによって異なります。

瓦全般のデメリットとして、一般的に耐震性・耐風性の低さが挙げられますが、これらは施工方法によってカバーすることが可能です。

陶器瓦

陶器瓦

いぶし瓦

いぶし瓦

ストレート瓦の特徴

施工性が高く、安価な製品もある屋根材がスレート瓦です。セメントなどを材料として作る化粧スレート瓦、岩石を材料として作る天然スレート瓦に大別できます。
天然スレート瓦が持つ風合いは、天然石ならではのものですので、屋根材の中でも高価な部類ですが独特な魅力があります。
2004年以前の商品はアスベストを含むおそれがありましたが、近年のものにはアスベストは含有されていません。

  • 共通するメリットとして、
  • ①粘土瓦よりも軽いため耐震性が高い
  • ②工事できる業者が多い
  • といった点が挙げられます。
  • 耐用年数は、
  • 化粧スレート瓦=20年前後
  • 天然スレート瓦=25年前後
  • となります。
  • ※環境によって異なります。
  • 工事価格は、
  • 化粧スレート瓦=4,500〜8,000円/1㎡
  • 天然スレート瓦=10,000円〜15,000円/1㎡ となります。
  • ※価格は工事内容によって異なります。

比較的お手頃な価格で施工できるスレート瓦ですがデメリットとして、割れやすい・断熱性が低い・通気性が低い、などが挙げられます。また、新築時の施工性の高さに反して、リフォーム時には施工性が低い特徴があるので注意が必要です。これらを施工方法などの工夫によりカバーしていく必要があります。

化粧スレート瓦

化粧スレート瓦

天然スレート瓦

天然スレート瓦

ガルバリウムなどの特徴

瓦やスレート以外にも様々な屋根材が存在します。
昔は金属屋根といえばトタンが主流でしたが、近年のデザイン住宅にはガルバリウムが多く用いられています。アルミニウムと亜鉛、シリコンによってメッキ加工された鋼板素材で、

  • ①軽量(耐震性が高い)
  • ②錆びにくい
  • ③防水性が高い
  • ④複雑な形状の屋根にも対応できる

などのメリットがあります。現状の屋根にガルバリウムを重ねる「カバー工法」で施工することで安価な工事を実現しています。
デメリットとしては、キズが付きやすくキズが原因で錆びやすい、金属であるが故に防音性が低い、情勢による価格変動が起こりやすいなどが挙げられます。

また、ガラス繊維にアスファルトを染み込ませ、表面に石を吹き付けたアスファルトシングルも軽量な屋根材の一つです。

  • メリットは、
  • ①軽量(耐震性が高い)
  • ②錆びない
  • ③割れない
  • ④デザインが豊富
  • ⑤複雑な形状の屋根にも対応できる
  • などが挙げられます。

デメリットは、風で飛びやすい、表面の石が徐々に取れていく、カビ・コケに弱いなど。

  • 耐用年数は、
  • ガルバリウム=30年前後
  • アスファルトシングル=25年前後
  • となります。
  • ※環境によって異なります。
  • 工事価格は、
  • ガルバリウム=6,000〜9,000円/1㎡
  • アスファルトシングル=5,000〜6,000円/1㎡ となります。
  • ※価格は工事内容によって異なります。
ガルバリウム

ガルバリウム

アスファルトシングル

アスファルトシングル

屋根の性能や価格も大切ですが、長く快適に過ごすためには、メンテナンスの手間や費用を考えることも大切です。
屋根のメンテナンスについてもぜひご覧ください。

メンテナンス