瓦は1枚から差し替えが可能？

瓦屋根の瓦が1枚だけ割れている場合、屋根全体の修理は必要なのでしょうか？

結論から言うと瓦は1枚から差し替えが可能です。

屋根材によっては一部の差し替えなどはできず、全体の葺き替えなどが必要な場合もあります。

1枚から差し替えができることは、瓦のメリットとも言えます。

1枚から差し替えが可能と聞くと単純な作業のように思われやすいですが、個人での修繕はおすすめできません。

高所での作業になるため危険が伴いますし、住宅構造に詳しくない人が手を加えることによって建物全体に悪影響を与える恐れがあります。

単純そうな修繕に見えても、屋根業者に相談することをおすすめします。

瓦の種類と各特徴

瓦の魅力は、そのデザイン性の高さと耐用年数の長さにあり、瓦には「粘土瓦」と「セメント瓦」の2種類があります。

粘土瓦

粘土瓦は「陶器瓦」「いぶし瓦」に大別されます。

陶器瓦といぶし瓦では仕上げ方に違いがあり、「色褪せせず鮮やかな状態が保てる陶器瓦」と「あえて色むらが出ることが味になるいぶし瓦」といった特徴があります。

セメント瓦

セメントと川砂を混ぜ合わせて作られた瓦のことをセメント瓦といいます。

セメント瓦には粘土瓦と違って防水性がないため定期的な塗装が必要になりますが、粘土瓦と比べて初期費用が安く済むことから一時期普及していました。

しかし、現在ではあまりセメント瓦は使われなくなっています。

その理由として工業化や流通の強化により、粘土瓦の製造コストや運送コストが格安になったことがあげられます。

それによりメンテナンスコストの高いセメント瓦を選ぶメリットが少なくなった背景があります。

瓦の耐用年数

環境によって変わりますが、粘土瓦の耐用年数は50年前後、セメント瓦の耐用年数は30年ほどです。

瓦自体が強くとも、屋根の下地素材や棟などに損傷が見られる場合があるため、メンテナンスは20〜30年に一度行うことをおすすめします。

瓦工事の価格

工事内容や屋根の大きさによって異なりますが、陶器瓦・いぶし瓦は大体7,000〜12,000円/1㎡です。

台風や地震といった自然災害により、数枚の瓦が破損してしまった場合でも修繕は可能ですのでお気軽に屋根業者に相談することをおすすめします。

瓦屋根業者の選び方

屋根業者を選ぶことから屋根のメンテナンス・修理は始まります。

悪質な屋根業者を誤って選ぶことがないよう、屋根業者の選ぶポイントを4つ紹介します。

• 長年の経験があるか
• 口コミや施工事例があるか
• その場で契約させない
• 地元の業者

長年の経験があるか

屋根業者は「屋根業者」と名乗れば誰でもなれてしまいますが、長年屋根業者を続けるには信頼性と技術の高さが必要です。

もちろん創業して間もない業者がすべて技術が低いわけではありませんが、長年継続している業者は口コミも施工事例も豊富にあるため、比較検討しやすい点もメリットのひとつです。

口コミや施工事例があるか

屋根業者を見つけたら口コミや評判、施工事例を調べてみましょう。

口コミをチェックする際は評価の点数だけでなく、内容も確認することをおすすめします。中には「対応は悪いけど技術に問題はない」といった質問のしづらさを抱えるケースもあります。

また、友人や家族からの紹介も信頼性の指標となりますので、身近な人に屋根の工事を行ったことはないか相談してみても良いでしょう。

その場で契約させない

悪質な業者の場合、その場で契約させようとする場合があります。安い買い物ではないため、契約内容を理解し内容に納得できるまで契約しないようにしましょう。特に突然訪問して営業してくる屋根業者には注意が必要です。

優良な業者であれば「検討する」の一言で問題ありません。複数社の見積もり内容を比較して、相場や修理の詳細を理解し、費用感や工事内容に納得してから契約することをおすすめします。

見積書の内容でわからないことがあれば、遠慮なく担当者の方に聞きましょう。

地元の業者

屋根業者に修理を依頼する際は「保証内容」と「サポート期間」を確認しましょう。屋根の修理工事を行うにあたって技術の高さはもちろんですが、工事後の対応も重要です。

地元の業者の場合、アフターサービスや保証の対応がしやすくなります。またその地域に特化しているため、地元の気象条件や建築基準にも精通しています。

修理後も安心して暮らせるようにアフターサービスや保証の対応をすぐ行ってもらえる地元の業者をおすすめします。

まとめ

瓦は数枚から購入することが可能ですが、修繕の際にはプロの業者に相談することをおすすめします。

私たち和田商店は明治21年（1888年）から松阪市の皆さまに支えられながら、130年以上続く歴史や先人達から紡いできた技術と経験があります。

屋根は365日休みなく家を守る大事な部分です。屋根の問題が複雑化する前にお気軽にご相談ください。