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2024.04.26
家屋に使われている瓦屋根の種類とメリット・デメリット
Contents
瓦屋根とは
瓦屋根とは、屋根を覆う材料として瓦を使用している屋根全体を指します。この瓦は、その製造に用いられる主原料によって大きく二つのカテゴリーに分類されます。粘土を焼き固めて作られる粘土瓦とセメントを主原料としたセメント瓦です。
粘土瓦の場合は、その表面処理によって更に細分化することができます。釉薬(ゆうやく)を施した釉薬瓦と釉薬を施さない無釉瓦(むゆうがわら)です。
この記事では、瓦の様々な種類とそれぞれの特徴を解説します。
瓦の種類
瓦はさらにいくつかの種類に分けられます。
種類別に解説していきます。
陶器瓦(釉薬瓦)
瓦の表面に釉薬を塗って焼き上げた瓦です。
表面にツヤが出ているのが特徴で水が染み込みにくく、耐久性に優れています。
多彩な色やツヤが出せるのがメリットです。
いぶし瓦(無釉瓦)
いぶし瓦は釉薬を使わずに焼き上げた瓦で、焼いた後に窯の中で燻(いぶ)すことで独特の色合いを醸し出します。
更に燻しの過程で瓦の表面に炭素膜ができ、防水性の向上という機能性もあります。
渋い銀色が特徴的で炭素膜が徐々に剥がれていくことで、経年による変色も楽しむことができます。
素焼瓦(無釉瓦)
素焼瓦はいぶし瓦と同じく釉薬を使わずに焼き上げた瓦です。
素焼瓦は粘土をそのまま焼き、燻すこともないため素材の赤い色合いそのものが出ます。
独特の赤みが洋風建築と相性が良く、洋瓦と呼ばれることもあります。
セメント瓦
セメント瓦とは1970年〜1990年代に流行したセメントを成形した瓦のことを指します。
セメントに水と砂を混ぜて型に入れて成形し、最後に塗料で仕上げます。
コストが安く大量生産できましたが、粘土瓦の工業化が進み製造コストが下がったため今ではあまり製造されていません。
瓦屋根のメリット・デメリット
スレート屋根や金属製のガルバリウム屋根など最近の家屋では瓦屋根以外の屋根材が使われていることも多くあります。
他の屋根材と比較して瓦屋根のメリットとデメリットを紹介します。
瓦屋根のメリット
- ・耐久性が高い
- ・部分的な葺き替えが可能
- ・防水性が高い
- ・耐熱性が高い
- ・遮音性が高い
- ・色あせない
- ・瓦屋根独自のデザイン性
瓦の耐久性は高く50年以上長持するものもあります。
一枚だけ割れても割れた箇所だけ取り替えられることもメリットとして挙げられます。
その他にも防水性、耐熱性、遮音性などの機能面でも優れており、色あせない見た目や瓦独自のデザインも気に入られる方は多いです。
瓦屋根のデメリット
- ・重さがあり耐震性に劣る
- ・台風などで落ちる恐れがある
- ・修理費用が高くなる
瓦は他の屋根材と比較して重みがあるため、耐震性に劣ると言われていましたが、瓦屋根の施工方法が進化したことで耐震性が高まっています。
その施工方法を「ガイドライン工法」と言い、昔は屋根の下地に泥を塗り瓦を葺いていましたが、現在は泥を使わずビスで瓦を止めているため屋根全体の重量は軽くなっています。
さらに最近は防災瓦が標準になり瓦同士が強く固定されているため、台風などで飛ばされにくく進化しています。
ガイドライン工法の詳細につきましては以下の記事をご確認ください。
▶️瓦屋根の施工方法を知って家の寿命を伸ばそう!瓦の種類や補修工事なども紹介
瓦屋根は定期的なメンテナンスが大切
壊れた屋根のまま放置していると地震や台風などの自然災害があった際に、雨漏りが発生して家屋にダメージを与えることに繋がりかねません。
普段見ることのない屋根の小さな異変に気がつくことは稀ですので、定期的なメンテナンスで異変にいち早く対処しましょう。
ただし、いきなり訪問して点検しようとしてくる業者には注意してください。
突然の屋根業者訪問については以下で詳細を解説していますので、併せてご覧ください。
まとめ
今回は瓦の種類とメリット・デメリットについて紹介しました。
瓦には釉薬瓦や無釉瓦など様々な種類がありますが、耐久性が高いことがメリットです。
耐久性が高いとはいえ、定期的なメンテナンスは欠かせません。
家を長持ちさせるためにも、信頼できる業者に異変が発生する前に相談することをおすすめします。
私たち和田商店は明治21年(1888年)から松阪市の皆さまに支えられながら、130年以上続く歴史や先人達から紡いできた技術と経験があります。お気軽にご相談ください。
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